「SFとはなんなのか?」、「ファンタジーとはなんなのか?」という問いに答えるのは難しいように思えます。ここでは、これまでとは視点を変えて考えてみたいと思います。既にこういう論はあるかもしれませんが、その際はご指摘ください。こういう説明も夏ごろに思いついていたのですが、ちょっと問題があるために掲載をしていませんでした。その問題については後述します。
プリンタが故障してしまい買い替えを検討し、以下の作品の長編化をリターンとしたクラウドファンディングをはじめました。
中東のある山の麓、そこにある崖に部隊が展開していた。全体としては緊張感があるわけでもなく、ただ見張りだけが注意を怠っていなかった。部隊に守られた山の麓、とくに崖にあるいくつもの洞窟にも部隊の人員が潜り込み、ある意味での捜索を行なっていた。
そんなある日。彼女は唐突に現われた。
「第一位修道司祭、何者かがこちらに」
四人は屋上へと昇って行ったが、そこにはなにもなかった。アイザックはナックルを持って来るのも忘れてはいなかった。
「なにもありませんな」
紳士は四方と上を見渡してから言った。
「見えたら騒ぎになるでしょう?」
ドアホンのディスプレイを見て、こんなに安堵することになろうとは、これまでアイザックは一度も思ったことはなかった。アイザックが急いでドアを開けると、そこには金属光沢があり、ピッチリとした服を着た人が二人立っていた。なにもかもがありがたいと思った。それが、金属光沢があり、ピッチリとした服を着た別宇宙人であっても。たぶん、どこかの動物園で会ったことのあるゴリラが突然訪ねて来て、「お久しぶりです」と言われたとしてもこれほど安堵しなかっただろうし、灰色や緑色の小人が訪ねて来たとしてもこれほど安堵しなかっただろうとアイザックは思った。
さて、一つ前の「最初に考えること」では、「この時点でどれかに決めよう」とは言っていないことに注意してください。システムは、おおまかに分けてもこの四種類があるというだけです。もっとも、この時点で勇気を持って決めてしまうという手もないわけではありませんが。
そのあたりの詳細に入る前に、「そもそもシステムを作る必要があるのか?」という問題があります。つまり、既存のTRPGのシステムを持って来るという方法もあるわけです。もっとも、その場合だと二次創作的にシステムやルールに改変を加えたものを公開し…
いろいろ中身 — — というか、それ以前 — — に入る前に、一つ考えて欲しい事柄があります。それは — — なろうだからということもありますが — — 、「自分の小説をTRPG化したいのか?」ということです。
自分の小説をTRPG化した場合、小説の著者として思い描いているセッションやシナリオとは異なる遊び方がされる場合があります。それを認めないという場合、自分の小説のTRPG化はお勧めしません。